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二階堂明弘 境界線への思い その4

うつわを使うという当たり前のことを、
あらためて考えてみると、使う人の数だけ可能性がある。

うつわは使ってもらうことで可能性が広がる。

それは、人が他者と関わることで、成長していくのと似ているのでは?

その思いを、個展の中でどうにか形にして行きたい!

そう考えていった時に、「お茶」に行き当たりました。

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僕自身は茶道を習ったことがない門外漢ですが、
うつわを造る人間としては意識していました。


亭主が、掛け軸や、花、茶碗など、
道具や空間に思いを込めもてなし、茶を共に楽しむということ。

季節や空間を体で感じ、お茶を味覚で楽しみ、時間を共有する。

「茶」とは、アートという言葉がまだ日本にない頃から練り上げられてきた、
五感すべてで感じる「空間共有アート」ではないかと思う訳です。

うつわを使って広がる可能性を考えたときに、
「茶」は日本人として最も面白い楽しみ方の一つだと思ったのです。


その思いが最初に形になったのが、
昨年の秋の個展の中で「一品更屋」さんが催した「現代茶事」でした。
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by nikaidouakihiro1 | 2009-12-28 23:57 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その3

何かをのせたり、盛ることが
不自由な縛りに感じる時期がありました。

アートなど自己表現の括りの中では、
「機能があることが純粋な表現ではない」と、
うつわ自体が低い価値で見る人が多かったのです。

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うつわの機能とは、
日々の食事の中で使うこと。

あたり前のことですが、
食べることは命を繋ぐのに不可欠なこと。

何かを誰かが、うつわにのせる。

それは使う人の数だけ、
うつわの内に可能性が潜んでいる。

そのことに気づいた時、
うつわはアートを超えるものがあると
感じたのです!
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by nikaidouakihiro1 | 2009-12-13 22:13 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その2

うつわは、それ自体が
内側と外側を合わせ持っていて、
境界線を内包する造形物。

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造形物としても美しい、面白いものだと思いますが、
何かを「のせる」という宿命的な機能に
ある種の不自由を感じていた時期もありました。
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by nikaidouakihiro1 | 2009-12-10 21:19 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その1

思えば「境界線」というコラボレーション展は、
うつわとは自分にとって何だろうと考えた時から
始まったように思います。

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空間に線を引くように、形作り
引かれた線により内と外が生まれる。

境界線を引くことが僕の器作り。

そうして形に、色にその時の自分を込める。
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by nikaidouakihiro1 | 2009-12-06 00:40 | コラム・制作ノート