カテゴリ:コラム・制作ノート( 9 )
永田町偕香園 「gate」 でお茶と和菓子を

永田町は偕香園を舞台にした岡田和弘氏の茶会にお邪魔して来ました

c0217735_7494594.jpg


本格的な茶会を心得のない方々にも体験出来るよう『gate』というタイトル

桜の咲く時期に
新たな旅立ちにちなみ
この門をくぐることで皆さんにお茶の楽しみを知って欲しいという岡田氏の心意気を感じました


にじり口のある茶室で先ずは本格的に


新進気鋭の書家
根本知氏の書に
Wagasi
Asobi
Rioさんの桜餅
二階堂の茶碗で一服

日常から切り離された空間で本物の茶と道具達が優しくお客を迎えまします

c0217735_7505561.jpg


その後部屋を移し

和菓子作り体験
Wagasi Asobiさん達が丁寧に 教えてくれました

c0217735_7513936.jpg


最後は自分がお茶をたて
自ら作った和菓子を
味わう

c0217735_7522186.jpg


茶の楽しさと
本道でありながら自由にありたいという
岡田氏の気持ちが伝わる茶会でした


また来年も桜の頃に
お邪魔したいものです
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2010-03-29 23:30 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その6



c0217735_0391066.jpg




茶会の催しの後、一品更屋さんと共に南青山の
ギャルリーワッツさんを訪ねました。

ワッツさんには催しのDMを置いて頂きそのお礼に伺ったのです。


茶会の催しの報告をしているうちに、ワッツさんがご興味を持ってくださり、
僕自身は初対面だったにも関わらず、とんとん拍子に展示会をしようと言ってくださいました。

作品も手元になく写真でしか見ていない段階で、
展示会をしようとご提案くださることはあまりない事で、
僕自身も吃驚しましたが、それはワッツさんにとっても同様だったようです。

振り返って思い返すと、人と共鳴したり共感することは
案外そういうものかと今は思います。

そういった経緯で今回の境界線に向けて船は漕ぎ出されました。


展示会が始まるまでの一年余りの間、うつわを通して驚くほど沢山の方々と出会い、
とても中身の濃い時間を過ごしてきたように思います。

その出会いひとつひとつが今回の『境界線』に繋がっています。

茶会と空間を共に作り上げる一品更屋さん、
茶会のお菓子を作ってくださるwagashiasobiさん、
協賛してくださる『へうげもの』、そして展示会を催してくださるワッツさん。


沢山の方々の思いがひとつのカタチになる展示会です。

個と個の境界線が重なり合い新しい空間や
繋がりが生まれる事になるように願っています。

御高覧して頂けると嬉しいです。

c0217735_0412287.jpg

[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2010-01-18 00:25 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その5

個展の中でお茶会を催すのは、
決して新しいことではないのですが、
うつわの楽しさや可能性の広がりを体感して頂くのに
「茶」が適していると思ったのです。

とは言え普通にお茶会をするのではなく、
より個展の色や「空間共有アート」として
自由に楽しんで貰いたいという思いがありました。

うつわに何かをのせる事から広がる可能性を感じてもらうには、
自分自身が他者を積極的に受け入れていきたいという思いもあり、
親交のあった更屋さんと共に今のありようで「茶」を楽しむ
「現代茶事」を催す事になりました。

c0217735_18513661.jpg


個と個が互いに思いを尽くす事によって、
個だけでは出来なかった空間や楽しみが生まれ、
うつわを通し繋がっていく可能性を感じる事が出来ました。

c0217735_1852192.jpg


その催しが、次の「境界線」に繋がる出会いや、
思いになって行きました。
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2010-01-07 18:52 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その4

うつわを使うという当たり前のことを、
あらためて考えてみると、使う人の数だけ可能性がある。

うつわは使ってもらうことで可能性が広がる。

それは、人が他者と関わることで、成長していくのと似ているのでは?

その思いを、個展の中でどうにか形にして行きたい!

そう考えていった時に、「お茶」に行き当たりました。

c0217735_18401199.jpg


僕自身は茶道を習ったことがない門外漢ですが、
うつわを造る人間としては意識していました。


亭主が、掛け軸や、花、茶碗など、
道具や空間に思いを込めもてなし、茶を共に楽しむということ。

季節や空間を体で感じ、お茶を味覚で楽しみ、時間を共有する。

「茶」とは、アートという言葉がまだ日本にない頃から練り上げられてきた、
五感すべてで感じる「空間共有アート」ではないかと思う訳です。

うつわを使って広がる可能性を考えたときに、
「茶」は日本人として最も面白い楽しみ方の一つだと思ったのです。


その思いが最初に形になったのが、
昨年の秋の個展の中で「一品更屋」さんが催した「現代茶事」でした。
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2009-12-28 23:57 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その3

何かをのせたり、盛ることが
不自由な縛りに感じる時期がありました。

アートなど自己表現の括りの中では、
「機能があることが純粋な表現ではない」と、
うつわ自体が低い価値で見る人が多かったのです。

c0217735_2212524.jpg


うつわの機能とは、
日々の食事の中で使うこと。

あたり前のことですが、
食べることは命を繋ぐのに不可欠なこと。

何かを誰かが、うつわにのせる。

それは使う人の数だけ、
うつわの内に可能性が潜んでいる。

そのことに気づいた時、
うつわはアートを超えるものがあると
感じたのです!
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2009-12-13 22:13 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その2

うつわは、それ自体が
内側と外側を合わせ持っていて、
境界線を内包する造形物。

c0217735_21185236.jpg


造形物としても美しい、面白いものだと思いますが、
何かを「のせる」という宿命的な機能に
ある種の不自由を感じていた時期もありました。
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2009-12-10 21:19 | コラム・制作ノート
二階堂明弘 境界線への思い その1

思えば「境界線」というコラボレーション展は、
うつわとは自分にとって何だろうと考えた時から
始まったように思います。

c0217735_0402242.jpg


空間に線を引くように、形作り
引かれた線により内と外が生まれる。

境界線を引くことが僕の器作り。

そうして形に、色にその時の自分を込める。
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2009-12-06 00:40 | コラム・制作ノート
やきものは、ファインアートじゃない(二階堂談)

二階堂明弘本人の写メによる、素焼き前の画像をご紹介します





c0217735_2272996.jpg
「民藝」の祖地ともいうべき、益子に居を定めるからには、
二階堂は「用の美」に情熱を燃やしています

たとえば酒器
盃や徳利の、存在の耐えられない……絶妙な軽さ(重さ)、手応え、肌触り
斗酒なお辞さずとは云わないが、酒を愛する人柄も相俟って、
酒呑みのツボを憎いまでに心得ている

中でも片口は、個性的な形に加え、注ぎやすさに定評があります
精緻な造形感覚から、実用に優れた酒器が続々と生み出される
使い手のニーズに応えたい一心で、
二階堂は今宵もひたむきに……酒を呑むのでしょうか



c0217735_228254.jpg
気鋭の茶人たちからの熱いオファーにより、
二階堂は茶器にも日々取り組んでいます
門外漢にはよくわかりませんが、
茶人の好みに適うのは、なかなか至難の業らしい

茶筅を振る時のシャッフル感、掌で包んだ時のフィット感
揺るぎない伝統に裏付けられた茶の湯でも、やはり用の美、実用性がモノを云う
現代的なエッヂを効かせた茶入は、各方面で好評のようです

武将茶人・古田織部を主人公に描く、山田芳裕『へうげもの』
この漫画から生まれた若手陶芸家ユニット〈へうげ十作〉に、
二階堂は主力作家として参加しています

頻度が高まるコラボ展に、毎回茶器も多数出品
『へうげもの』の影響かどうかわかりませんが、
男性の間でも茶の湯人気が盛り上がっている様子
ビギナーの皆様、フリースタイルを楽しみたい皆様、
マイファースト茶器として、二階堂作品を強くオススメします
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2009-10-27 04:22 | コラム・制作ノート
【二階堂コラム】益子の土とワンダーランド
いまややきものの土はネットでも買うことができます
地元の土でなく、もっぱら他県の土を使う陶芸家も多い
ホームグラウンド「益子」に惚れ込んだ二階堂明弘は、
あくまでも「益子」の土にこだわります
土へのひたむきな想いを、酒を片手に綴ります





c0217735_23465.jpg
益子は新福寺のとある製土場

轆轤の器はここの土で造ります(焼き締めは別よ~)


ここの社長というかおじさんに、
「その土、単味(=混ぜ無し)じゃ使えなね~よ」といつも言われ、
「使えますよ~」と言い返し、
怪訝な顔をされながら買ってます



c0217735_243279.jpg
聞けば、益子の組合はここから土を仕入れて調合するらしい
(どこの土を混ぜてるのか? 同じ益子? 違う土? わかりません)

単味ではたしかに使いづらいですが、創意と腕があればね!

お分かりのとおり、この土を作ってる人さえ、
別の土と混ぜなければ使えないと思っているわけです

益子全体となると言わずもがな(・×・)

他の陶芸地からこの土を買う人は、まず皆無


だけど僕の黒、ミスト系はすべてここの土

自分が暮らしている足もとの土で、
世の価値感を変えるような器を造りたいのです〈二階堂明弘〉
[PR]
by nikaidouakihiro1 | 2009-10-24 02:07 | コラム・制作ノート